【Z・CD特別情報 22】

 

ヤコブ・ファン・エイクの「笛の楽園」
〜爽やかな朝は ボスグラーフの天才的なリコーダーにのって〜

 

 

 

Van Eyck: The Flute's Garden of Delight
ヤコブ・ファン・エイク:笛の楽園(3枚組)


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若手のオランダ人天才リコーダー奏者、エリック・ボスグラーフの、 ヤコブ・ファン・エイクによる曲集「笛の楽園」の紹介。

リコーダーについては「ソプラニーの世界」でヴィヴァルディの
リコーダー協奏曲集を取り上げた(春の増刊号リコーダー協奏曲集&ピッコロ協奏曲集)。

こんどはオランダ出身のヤコブ・ファン・エイク(1590頃-1657)の「笛の楽園」というリコーダー曲集。まさに、心地よい目覚めは
ボスグラーフの天才的なリコーダーにのってやってくる。

 

CD1
1. Preludium of Voorspel
2. Phantasia
3. Lavolette
4. Een Schots Lietjen
5. Comagain
6. Silvester in de Morgenstont
7. Lanterlu
8. Pavaen Lachrymae
9. Rosemont
10. 1. Balet, of Vluchtse Nimphje van de Jaght
11. Tweede Carileen
12. Stil, stil een reys
13. Blydschap van myn vliedt
14. Derde Doen Daphne d'over
15. De eerste licke-pot (I)
16. De eerste licke-pot (II)
17. Malle Symen (Malsimmes)
18. 2. Courant, of Harte diefje waerom zoo stil
19. Wat zalmen op den Avond doen
20. Almande prime roses
21. Bravade
22. Princes roaeyle
23. Onder de Linde groene
24. Lossy
25. Gabrielle maditelle
26. d'Lof-zangh Marie
27. 3. Ballet
28. O slaep, o zoete slaep

CD2
1. Praeludium
2. Fantasia
3. Excusemoy
4. Prins Robberts Masco
5. Amarilli mia bella (I)
6. Amarilli mia bella (II)
7. Engels Nachtegaeltje
8. Ballete Bronckhorst
9. Ballette Gravesand / Laura
10. Eerste Carileen
11. Doen Daphne d'over schoone Maeght
12. Si vous me voules guerir
13. Psalm 118
14. Courante Mars
15. 4. Ballet
16. Onse Vader in Hemelryck
17. Psalm 9
18. Kits Almande

CD3
1. Vande Lombart (More Palatino)
2. Fantasia & Echo
3. De France Courant
4. Psalm 140, ofte tien Geboden
5. Courante 1
6. Courant, of Ach treurt myn bedroefde
7. L'Amie Cillae
8. Boffons
9. Repicavan
10. Bockxvoetje
11. Wilhelmus van Nassouwen
12. Noch een veranderingh van Wilhelmus
13. Philis schoone Harderinne
14. Orainge
15. Derde Darileen
16. Psalm 119
17. Questa dolce sirena
18. Sarabande
19. Tweede Lavignone
20. O Heyligh zaligh Bethlehem
21. Vierde Carileen
22. Batali
23. Een Spaense Voys

 

《ヤコブ・ファン・エイクについて》

オランダ出身のヤコブ・ファン・エイク(1590頃-1657)は、その人生の大半を職業音楽家として過ごした。この時代としては職業音楽家としてすごすことは珍しい。フースデンにある小さな町の貴族の家に生まれた彼は、生まれつき盲目だったと言われている。

1625年、ユトレヒトのドム教会でカリヨン奏者(教会の鐘で演奏する)
に就任したのち、その卓越した能力を買われて、1628年に同地で鐘のディレクター(鐘の音程や配置など鐘のアレンジメントに関する仕事)として抜擢された。また彼は、リコーダーやオルガン演奏、そして作曲にもその才能を発揮した。

《笛の楽園》は、ファン・エイクの演奏をアムステルダムの出版業者パウルス・マタイスが楽譜へと筆写した、全3巻(第3巻は現存しない)約150曲から成るリコーダーのための作品集。
収録されている曲のヴァリエーションはさまざまで、民謡や舞曲、教会音楽、世俗曲など多岐にわたる。

「イギリスのナイチンゲール」、フランスの作曲家フランソワ・デ・シャンシーの旋律による「美しい羊飼の娘フィリス」、イタリアの作曲家ジュリオ・カッチーニの歌で知られる「麗しのアマリッリ」他、《笛の楽園》のなかでもポピュラーな楽曲が採り上げられている。

ファン・エイクはこれらの音楽を教会の中庭で奏で、訪れる人々をなごませたという話も伝わっている。各曲共通の特徴という点では、一つの

旋律を即興的に変奏していく手法が用いられており、リコーダー奏者として天賦の才を授かったファン・エイクの姿を彷彿とさせる作品群と言える。

戦後我が国でリコーダー音楽が普及したのは、フランス・ブリュッヘンによるとことが大きい。彼はオランダのアムステルダム生まれ。アムステルダム音楽院、アムステルダム大学に学ぶ。21歳で王立ハーグ音楽院教授。1950年代よりリコーダー奏者として活動を開始し、リコーダーによる演奏の可能性を格段に広めた古楽界の草分け的な存在である。であるから、彼のCDを紹介しない訳にはいかない。歴史的名盤である。

 

 

涙のパヴァーヌ ~リコーダー名曲集


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エイク・クープラン・オトテール・コレルリ・テレマン その他の作曲家の作品が収められている.

演奏はさすが、ブリュッヘンである。リコーダーの息使いが均一で表現したい所で、うまく息をコントロールしている。息使いのコントロールがリコーダーの真髄である。
録音は、テルデックのいやみのない自然なリコーダー・トーンを十二分に表現している。ビルスマとレオンハルトの演奏は出すぎずリコーダーの演奏を盛り立てている。(演奏・録音ともにA)

 

●エイク
1. 涙のパヴァーヌ - Pavane lachrymae
2. 涙のパヴァーヌ - Variat(ie)1 
3. 涙のパヴァーヌ - Variat(ie)2a
4. 涙のパヴァーヌ - Variat(ie)2b
5. 涙のパヴァーヌ - Variat(ie)3

●コレルリ  
アルカンジェロ・コレッリはイタリアの作曲家、ヴァイオリニスト。

6. ソナタ ト短調op.5-12「ラ・フォリア」 - 第1楽章
7. ソナタ ト短調op.5-12「ラ・フォリア」 - 第2楽章
8. ソナタ ト短調op.5-12「ラ・フォリア」 - 第3楽章
9. ソナタ ト短調op.5-12「ラ・フォリア」 - 第4楽章
10. ソナタ ト短調op.5-12「ラ・フォリア」 - 第5楽章
11. ソナタ ト短調op.5-12「ラ・フォリア」 - 第6楽章
12. ソナタ ト短調op.5-12「ラ・フォリア」 - 第7楽章
13. ソナタ ト短調op.5-12「ラ・フォリア」 - 第8楽章
14. ソナタ ト短調op.5-12「ラ・フォリア」 - 第9楽章

●クープラン

フランソワ・クープラン(1668年 パリ - 1733年 同地)は、バロック時代のフランスの作曲家。

15. 恋のうぐいす

●テレマン
テレマンは後期バロック音楽を代表するドイツの作曲家で、40歳以降は北ドイツのハンブルクで活躍した。
16. 「忠実な音楽の師」~リコーダー・ソナタ ヘ長調 - 第1楽章
17. 「忠実な音楽の師」~リコーダー・ソナタ ヘ長調 - 第2楽章
18. 「忠実な音楽の師」~リコーダー・ソナタ ヘ長調 - 第3楽章

●オトテール
ジャック=マルタン・オトテール(1674年 - 1763年)は、フランス・バロック音楽の作曲家・フルート奏者。

19. 組曲第1番~2つのリコーダーのための - Gravement
20. 組曲第1番~2つのリコーダーのための - Gay
21. 組曲第1番~2つのリコーダーのための - Allemande
22. 組曲第1番~2つのリコーダーのための Rondeau,Tendre(Gracieusement)
23. 組曲第1番~2つのリコーダーのための - Rondeau,Gay
24. 組曲第1番~2つのリコーダーのための - Gigue
25. 組曲第1番~2つのリコーダーのための – Passacaille

●クヴァンツ
ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697年 - 1773年)は、ドイツのハノーファーの近くのオーバーシェーデンで生まれ、ポツダムで没した18世紀のヨーロッパを代表する名フルート演奏家で作曲家。フリードリヒ大王のフルート教師として有名である。

26. トリオ・ソナタ ハ長調 - 第1楽章
27. トリオ・ソナタ ハ長調 - 第2楽章
28. トリオ・ソナタ ハ長調 - 第3楽章
29. トリオ・ソナタ ハ長調 - 第4楽章
●テレマン
30. 「ターフェルムジーク第2巻」~四重奏曲ニ短調TWV - 第1楽章
31. 「ターフェルムジーク第2巻」~四重奏曲ニ短調TWV - 第2楽章
32. 「ターフェルムジーク第2巻」~四重奏曲ニ短調TWV - 第3楽章
33. 「ターフェルムジーク第2巻」~四重奏曲ニ短調TWV - 第4楽章

 演奏
フランス・ブリュッヘン(bfl)
アンナー・ビルスマ(vc)
グスタフ・レオンハルト(cemb)
ケース・ブーケ(bfl)
フランス・ヴェスター(fl)
ヨースト・トロンプ(fl)
録音:1960年代~1970年(ステレオ)

 

 

そして、もう1枚紹介


《爽快・軽快・そして軽やかな気分・朝の目覚め》
ドイツ・バロック・ブロックフレーテ協奏曲集
オベルリンガー、ゲーベル&アンサンブル1700


HMVへのリンク

ドイツ・バロック・ブロックフレーテ協奏曲集

リコーダーはドイツ語でブロックフレーテのこと。
オベルリンガー、ゲーベル&アンサンブル1700

1969年アーヘン出身の恐るべき天才女流リコーダー奏者オベルリンガー。
1997年にSRP・Moeck国際リコーダー・コンクールでの優勝をきっかけとして世界有数の女流リコーダー奏者としての地位を築いた。
今回のアルバムでは、テレマンとトーマス教会に関係した作曲家のコンチェルトを演奏。
伴奏はあのムジア・アンティクヮ・ケルンのリーダー、ラインハルト・ゲーベルです。
《ドロテー・オベルリンガー》

1969年生まれ。ケルン音楽大学とケルン大学で教育音楽、ドイツ文学専攻後、ケルン音大・アムステルダム音大でリコーダーをギュンター・へラー、ヴァルター・ファン・ハウヴェに師事。
ミラノでペドロ・メメルスドルフに師事、数多くの賞を受賞する。1997年メック国際コンクールで1位入賞後、ロンドン・ウィグモアホールでデビュー、ソロ・室内楽活動を展開する。
ウィグモアホールは小ホールの殿堂。

ソリスト及び古楽アンサンブル「オーナメント99」「ボア・デ・コロン」のメンバーとして数多くのコンサート、放送、CD録音、テレビ録画で活躍。今までに6枚のアルバムを発売。

ヴィヴァルディのCD「Concert per Flauto」は、音楽ジャーナリストにより最高の評を得る。また2007年1月に「バッハ:ソナタとパルティータ集」も高い評価を得ている。
古学研究と実践的演奏とともに、現代音楽にも重点的に取り組む。
ドイツ・ハルモニア・ムンディの録音は何も足さない・何も引かない、自然体。とても心地よい。

《収録情報》
・テレマン:アルト・ブロックフレーテ協奏曲ト短調
・テレマン:アルト・ブロックフレーテ協奏曲ハ長調
・クリストフ・グラウプナー:組曲(序曲)へ長調
・ヨハン・クリストフ・シュッツ:ブロックフレーテ協奏曲ト長調

ドロテー・オベルリンガー(ブロックフレーテ)
アンサンブル1700
ラインハルト・ゲーベル(指揮)

 

 

 

 

 

 

 

 

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