【Z・CD特別情報36】
法悦の太鼓
~打楽器と中華楽団の饗宴~
黛敏郎、安部圭子、ジフコヴィチ、他
グレニー、台北中華楽団 鐘耀光(指揮)
https://amzn.to/2JNnjZtあのグレニーが黛敏郎の『シロフォン小協奏曲』に挑戦
SACDハイブリッド盤。英国の名パーカッショニスト、エヴェリン・グレニーが中国民族楽器と共演した協奏曲集の登場。
日本の安部圭子と1962年セルビア生まれのジフコヴィチはともに二人とも打楽器奏者なため、華々しい効果に満ちた注目作。さらに驚きなのが、黛敏郎の「シロフォン小協奏曲」をグレニーの演奏で聴けること。中国民族楽器伴奏なのが不思議だが、黛敏郎の師・伊福部昭ゆずりのエスニックな感覚が増して興味津々。
さすがグレニー、これだけでも持っていたくなるアルバムである。
録音・演奏ともにAクラス【法悦】とは仏法を聞いたり信仰したりすることにより心に喜びを感ずること。法喜。又はうっとりするような深い喜び。陶酔を意味する。
[法悦の太鼓] とは、陶酔するような太鼓の調べに酔いしれること。
【収録情報】
1. 鐘耀光:打楽器と中華楽団のための協奏曲
2. 鐘耀光:秦王の敵隊撃破
3. 安部圭子(鐘耀光編):プリズムラプソディー
4. ジフコヴィチ:ボーン・トゥ・ビート・ワイルド - スオナと打楽器のための
5. 黛敏郎(江賜良編):シロフォン小協奏曲
- 1.鐘耀光:打楽器と中華楽団のための協奏曲
- 第1楽章《月亮的哀求》
- 第2楽章《我相信》
- 第3楽章《飛向》
・2.安倍圭子(鐘耀光改編):秦王の敵隊撃破
・3.安部圭子/鐘耀光編:プリズム・ラプソディー
- 華々しい打楽器の効果に満ちた作品。
- 4.ジフコヴィチ:ボーン:トゥ・ビート・ワイルド
スオナと打楽器のための
ステッペンウルフの代表曲~ジョン・ケイを中心に結成されたステッペンウルフは「ワイルドで行こう」を大ヒットさせた。ヘビーなブルース調のサウンドを繰り出すバンドとして永遠に音楽史にその名を残している。
ジョン・ケイは「ワイルドで行こう」の中に「ヘビィメタル・サンダー」という歌詞を入れ、「ヘビィメタル」という言葉を編み出したとしても知られている。スオナは中国の楽器。 それにしても、この2枚リードの管楽器は、ポルトガルから伝来しようが中国から伝来しようが、名前がどうであろうが、元は同じ祖先の楽器だそうだ。
だから、チャルメラもスオナも同じといえば同じだし、混同してごちゃ混ぜになって、本当の楽器の名前が合ってるのか、間違っているのか分からない。
二枚リードの楽器という点では同族である。 オーボエなども同族の楽器(第31話でも紹介)
- 江戸時代。ポルトガルや中国と交流がった長崎で「西洋のチャラメーラ」と「中国のスオナ」を混同して中国の哨吶(スオナ)をチャルメラと呼んだとか。
・5.黛敏郎(江賜良編):シロフォン小協奏曲
興味深いのが、黛敏郎の「シロフォン小協奏曲」をグレニーの演奏で聴けること。中国民族楽器伴奏なのが不思議であるが、師・伊福部昭(ゴジラなど映画音楽の作曲者として知られる)ゆずりのエスニックな感覚が増して興味津々。
エヴェリン・グレニー(パーカッション)
林子由(スオナ)
台北中華楽団
鐘耀光(指揮)録音時期:2010年11月
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
録音場所:台北、中山ホール
録音方式:デジタル(セッション)
SACD Hybrid
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