【Z・CD特別情報34】
超絶のヴァイオリン曲集
超絶のヴァイオリン曲集
グルズマン（ヴァイオリン）ヨッフェ（ピアノ）
〜カミソリのような技巧〜
https://amzn.to/2GgDuAWメルマガのCD紹介で、グラッペリ（第８話・ソフトクリームのようなジャズ）、フィッシャー（第１２話・ツィゴイネルワイゼン・美人女流ヴァイオリニスト）、ギャレット（第１８話・ロック・ヴァイオリン）、ラカトシュ（第２１話・ヴァイオリンの怪人）、など多くの話題のヴァイオリニストを紹介してきた。
今回は〜カミソリのような技巧〜グルズマンの紹介である。
「超絶のヴァイオリン曲集」SACDハイブリッド盤。イスラエル国籍のヴァイオリニスト、ワディム・グルズマンの紹介。
そのテクニックと感性は、19，20世紀の巨匠たちの黄金時代を彷彿とさせる。
いずれもヴィルトゥオーゾ的なものを集めているが、カミソリのように冴えた技巧が魅力である。しかし、④シューマン：トロイメライは、ヴァイオリン演奏になるとピアノとは違った趣を醸し出す。
⑦ハルフテル（シェリング編）：ハバネラは、ヴァイオリンならではという編曲で、これぞカミソリのような技巧の切れ味である。
異色は⑪ジョン・ウィリアムズ：「屋根の上のヴァイオリン弾き」より、であろうか。パガニーニも真っ青というヴァイオリンの響きである。
⑬ラヴェル：ツィガーヌはおなじみの作品である。線の太い演奏は聞き応えがある。
《収録曲》
①カステルヌオーヴォ＝テデスコ：フィガロ
②メトネル（ハイフェッツ編）：おとぎ話
③フランチェスカッティ：ポルカ
④シューマン：トロイメライ
⑤クラスラー：ジプシー女
⑥リース：気まぐれ女
⑦ハルフテル（シェリング編）：ハバネラ
⑧ヴィエニャフスキ：ファウスト幻想曲
⑨ガードナー：前奏曲
⑩ニーノ・ロータ：即興曲ニ短調
⑪ジョン・ウィリアムズ：「屋根の上のヴァイオリン弾き」より
⑫ブロッホ：ニーグン
⑬ラヴェル：ツィガーヌ
ワディム・グルズマン（ヴァイオリン）
アンジェラ・ヨッフェ（ピアノ）
グルズマンには、もう一枚、
グバイドゥーリナ作曲
《収録曲》
1.「今この時の中で」（ヴァイオリン協奏曲） (2007)
2. [栄光のパーカッション]
（打楽器アンサンブルと管弦楽のための協奏曲） (2008)演奏はグルズマン、ノット＆ルツェルン響、グロリアス・パーカッション
という変わった編成のCDがある。ヴァイオリン協奏曲『今この時の中で』、『栄光のパーカッション』
グルズマン、ノット＆ルツェルン響、
グロリアス・パーカッション
https://amzn.to/2E3NN5n《作曲家・グバイドゥーリナについて》
今年（2011年）80歳を迎え、ますます旺盛な創作力をみせる作曲家・グバイドゥーリナ。ムターの委嘱で書かれ、2007年にルツェルン音楽祭で初演され話題となったヴァイオリン協奏曲『今この時の中で』という作品。
ここではウクライナ出身のイスラエルの名手グルズマンが独奏を務め、ムターとは異なる解釈を示しているのが興味津々。
もう１曲はスウェーデンの名人打楽器アンサンブルのために書かれた協奏曲で、彼らの名が曲名となっている。グバイドゥーリナの音楽の特徴であるリズムが作品の中心となっている。
《収録情報》
グバイドゥーリナ：
1. 今この時の中で（ヴァイオリン協奏曲） (2007)
2. 栄光のパーカッション（打楽器アンサンブルと管弦楽のための協奏曲） (2008)ワディム・グルズマン（ヴァイオリン）
グロリアス・パーカッション（アンデシュ・ログイン、アンデシュ・ヘーグ、竹原美歌、アイリク・ラウデ、ロビン・シュルコフスキー）
ルツェルン交響楽団
ジョナサン・ノット（指揮）録音：2011年3月16,17日／ルツェルンKKL（1）、2008年12月3,4日／公開コンサートのライヴ（2）
どちらがお勧めかといえば、超絶のヴァイオリン曲集 グルズマン、Ａ．ヨッフェであろう。演奏・録音ともに優れている。
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