【Z・CD特別情報29】

 

ボッケリーニ:弦楽五重奏曲集

 

 

 

ボッケリーニ:弦楽五重奏曲集 〔G.275/280/377/339〕      
フィルハーモニア・アンサンブル・ベルリン


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《ルイジ・ボッケリーニ》Luigi Rodolfo Boccherini、1743年 - 1805年)は、イタリアのルッカ生まれの作曲家、チェロ奏者。
同時代のハイドン、モーツァルトに比して現在では作曲家としては隠れた存在であるが、存命中はチェロ演奏家としても高名で、自身の演奏のためにチェロ協奏曲・チェロソナタ、弦楽四重奏曲にチェロを1本加えた弦楽五重奏曲を多く残した。

その中でも弦楽五重奏曲ホ長調G275の第3楽章は「ボッケリーニのメヌエット」として有名である。
G番号はボッケリーニの作品整理番号のこと。

弦楽四重奏曲にチェロを1本加えた弦楽五重奏曲は特異な編成で、弦楽四重奏よりも厚みのあるサウンドとして興味深い。
SPの弦楽器のテストには弦楽四重奏よりも向いているように思う。
いずれも、ベルリン・フィルゆかりのメンバー達で、土屋邦雄さんがヴィオラ・パートを受け持っている。
土屋邦雄(ヴィオラ)さんは、長年ベルリン・フィルの団員として活躍していた日本の演奏家である。2001年7月1日、ベルリン・フィルで最後の演奏会に出演し、退団。その後、本拠をベルリンに置きながら、日本で指揮を含めた音楽活動を展開している。
【録音】 1987年6月16日~19日、
(西)ベルリン、ジーメンス・ヴィラ DDD

 

《収録曲》
1. 弦楽五重奏曲 ホ長調 作品13(11)の5,G.275    

2. 弦楽五重奏曲 ニ短調 作品20(13)の4,G.280

3. 弦楽五重奏曲 ハ短調 作品37の1(51の2),G.377

4. 弦楽五重奏曲 ニ長調 作品37の2(39の3),G.339

 

 

《演奏》 フィルハーモニア・アンサンブル・ベルリン
エドワルド・ジェンコフスキー(第1ヴァイオリン)、
ハインツ=ヘニング・ペルシェル(第2ヴァイオリン)、

土屋邦雄(ヴィオラ)、
エーバーハルト・フィンケ(第1チェロ)、
ネラ・ハンキンス(第2チェロ)

《録音と演奏》
録音はDENONが誇る収録方法で、「癖のない自然体」の録音である。
従って少々物足りないというのが、正直な感想である。ボッケリーニの時代にはこのような響きがしていたのかもしれない。

演奏も今日の演奏とは異なり「大向こうを唸らせるような」スピード感だけが先行する演奏となっていない。里山の「竹林」をそよぐ風のような自然体の演奏と作品解釈である。これを物足りない、と感じるかもしれない。それはあまりにも、新幹線や飛行機のスピード感に慣れすぎた現代人の病歴のようなものとやや反省させられる。

 

《ボッケリーニの時代》
ルイジ・ボッケリーニ(1743年 - 1805年)はハイドン(1732~1809年)モーツァルト(1756-1791年)と時代が重なる(前述)。しかし、時代背景はそれぞれの作曲家で異なる。

ハイドンはエステルハージ家での仕事で半生を過ごした。
モーツァルトは「多くの旅を糧」に独自の作風を確立した。

ボッケリーニは、ヨーロッパ中で華々しく演奏活動を行う。1768年には演奏会の本場パリのコンセール・スピリチュエルで成功を収めるなど、名声を極めるが、1769年スペインの宮廷に招かれドン・ルイス皇子付き奏者兼作曲家となり、マドリッドで後半生を送った。(同時期に画家のゴヤもドン・ルイス皇子の庇護を受けている)

このように、同時代に生きた作曲家とはいえ、それぞれの境遇は異なっている。残された作品にはこうした背景が反映している。

この後、交響曲の成立に関わった《交響曲の作曲家たち》については、連載するつもりである。

 

 

《交響曲の作曲家たち》〜交響曲の成立と発展〜
G.B.サンマルティーニ(1698年ごろ - 1775年)

マンハイム楽派・リヒター(1709-1789)

マンハイム楽派・ホルツバウアー( 1711年 - 1783年)オーストリア

ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715-1777年)ウィーン

マンハイム楽派J・シュッターミッツ (1717-1757)

マンハイム楽派カンナビヒ(1731年 - 1798年)

マンハイム楽派・フィルス(1733-1760

ハイドン1732~1809年)

マンハイム楽派・ヨハン・クリスチャン・バッハ(1735−82)

マンハイム楽派・フレンツル(1736−1811)

ルイジ・ボッケリーニ(1743年 - 1805年)

マンハイム楽派・C・シュターミッツ(1745-1801年)

モーツァルト(1756-1791年)

シュポーア(1784-1859)

 

 

 

 

 

 

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