【Z・CD特別情報28】

 

 

20世紀の優美なヴァイオリン協奏曲

20世紀半ばに作られた
ロマンティックなヴァイオリン協奏曲〜

 

 

 

コルンゴルト:20世紀の優美なヴァイオリン協奏曲         グルズマン、ヤルヴィ&ハーグ・レジデンティ管弦楽団

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《20世紀半ばに作られた
ロマンティックなヴァイオリン協奏曲》

イスラエルの実力派ヴァイオリニスト、ヴァディム・グルズマンが、現代音楽の領域の作品ながら、コルンゴルトの意も言えぬ「甘美な旋律」と「抒情に満ちた」ヴァイオリン協奏曲の演奏である。

コルンゴルドの名前を知っている人は、よほどの映画音楽通である。
私はFM放送の「映画音楽」番組を担当していて、こんなクラシック音楽風の作品を作曲する映画音楽作曲家がいることを知った。



ハイフェッツのために書かれたコルンゴルト作品は、ハリウッド映画音楽調の華麗なオーケストレーションと豊かなメロディで最近多くのヴァイオリニストがとりあげる人気作品であるそうだ。

当然のことながら、彼の他の映画音楽で聞いたことのある旋律も使われている。
残念ながら、日本での演奏会でお目にかかったことはない。

 

 

《エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト》(Erich Wolfgang Korngold, 1897年 - 1957年)はオーストリアとアメリカ合衆国で活躍した作曲家。ユダヤ系。

《バリス・ドヴァリョーナス(1904年 - 1972年)》は、リトアニアの作曲家、ピアニスト、指揮者、教育者。作曲家としては主に第二次世界大戦後に活躍。

《ワディム・グルズマン》
イスラエル国籍のヴァイオリニスト、ワディム・グルズマンは、現在演奏会場で聴くことのできる演奏家の中でも、とりわけ卓越した演奏家のひとりである。そのテクニックと感性は、19,20世紀の巨匠たちの黄金時代を彷彿とさせ、その情熱とエネルギーは21世紀への伝統の継承と期待を一身に担っている。

 

《収録情報》
●コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
●ドヴァリョーナス:ヴァイオリン協奏曲ロ短調 (1948)
●ドヴァリョーナス:悲歌的小品
●ドヴァリョーナス:『湖のほとりで』
ヴァディム・グルズマン(ヴァイオリン)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)

 

《ハーグ・レジデンティ管弦楽団(Het Residentie Orkest)》は、オランダのハーグにあるオーケストラである。

オランダの名指揮者ヘンリ・ヴィオッタによって1904年に創立される。1911年のリヒャルト・シュトラウス・フェスティバルにおいてシュトラウス自身が彼の作品を指揮し、その後もストラヴィンスキー、レーガー、ラヴェル、ヒンデミット等の作曲家を招聘している。

1949年から1973年までの長きにわたり、ウィレム・ヴァン・オッテルローが首席指揮者、音楽監督をつとめ、このオーケストラの水準を大きく向上させた。
オッテルローの指揮により、フィリップスやコンサート・ホール・ソサエティ等に多くの音源が残されている。

その後、ライトナー、スヴェトラーノフ等が後を継ぎ、2005年より現在までネーメ・ヤルヴィが首席指揮者をつとめている。本拠であったハーグの芸術科学劇場が1967年に焼失した後、市内の演奏会場を転々としたが、1987年に新劇場ドクター・アントン・フィリップス・ホールがベアトリクス女王臨席のもとにオープンしている。

 

 

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲、
ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 
フラング、ガフィガン&フランクフルト放送響


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《収録情報》
● ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 op.15
● コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.35

 ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)

 

フランクフルト放送交響楽団
 ジェイムズ・ガフィガン(指揮)

 録音時期:2015年6~8月
録音場所:フランクフルト、ヘッセン放送
録音方式:ステレオ(デジタル/セッ

●コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲、
●ブリテン:ヴァイオリン協奏曲
フラング、ガフィガン&フランクフルト放送響

《ヴィルデ・フラングの演奏》
ノルウェーの妖精、ヴィルデ・フラングの極められた技巧と豊かな音楽性が奏でるブリテンとコルンゴルト協奏曲。ヴァイオリンの女王アンネ=ゾフィー・ムターの秘蔵っ子であり、ウィーン・フィル等世界中の著名オケと共演を続けている若手随一の弾き手の一人。
確かな技巧とナチュラルな音色で高い評価を集めるヴィルデ・フラングの新録音である。

《ガフィガン指揮・フランクフルト放送響》
ガフィガンは、ルツェルン交響楽団の首席指揮者を務めるかたわら、世界中のオーケストラに客演して注目されるアメリカの若手指揮者。
ション)

 

交響曲、ヴァイオリン協奏曲、映画音楽集 プレヴィン&ロンドン響、ギル・シャハム(2CD)

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コルンゴルト:交響曲、ヴァイオリン協奏曲、
映画音楽組曲集

プレヴィン指揮・ロンドン交響楽団

 

《プレヴィンの演奏》
コルンゴルト復興に熱心だったプレヴィンが、ドイツ・グラモフォンでおこなったセッション録音。

すでにクラシック作品として高評価を獲得している交響曲とヴァイオリン協奏曲に加え映画音楽の組曲を5曲収録。

 

《コルンゴルトについて》
作曲家エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト[1897−1957]は、20世紀初頭のウィーンで早くから天才として注目を集め、やがてオペラ『死の都』や『ヘリアーネの奇跡』などにより、評価は盤石なものとした。
しかし、ユダヤ系だったためナチスの迫害を恐れ、友人の高名な演出家マックス・ラインハルトからの要請もあってアメリカに亡命、1930~40年代のハリウッドで映画音楽の作曲に従事し、シンフォニック・スコアの発達に大きく貢献した人物。

映画音楽の仕事には、ときに意に沿わぬ思いを重ねながらも「ドイツにいる悪魔が打ち破られるまで」純音楽の作曲をしないと誓っていたというコルンゴルトが晴れて純クラシック音楽作品を手がけるのは、第二次世界大戦終了後のことであった。

ハイフェッツの尽力により、アメリカで一躍人気作となったヴァイオリン協奏曲のほか、室内楽や交響曲などに優れた作品を発表したコルンゴルトの作風は、近年では、この作曲家天性のメロディの才能と、良質なロマンティシズムが再び脚光を浴びることとなり、数々の実演のほか、多くの録音が登場している。

人気曲のヴァイオリン協奏曲は、戦争中、ハリウッドで映画音楽を作曲していたコルンゴルトが、戦後、再び純粋なクラシック音楽として作曲した作品。
全編にわたって奏でられる美しい旋律と後期ロマン派風のシンフォニックな響きを特徴とするこの曲は、彼が作曲した映画音楽作品から選りすぐった素材が、あらゆる作曲技巧を駆使して移殖された傑作で、初演者ハイフェッツの愛奏曲としても知られている。(HMV)

 

《収録情報》
コルンゴルト:
1. 交響曲 嬰ヘ長調 Op.40
2. ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
3. 『シー・ホーク』組曲(ヒューゴー・フリードホーファー、レイ・ハ インドルフ、ミラン・ローダー編)
4. 『女王エリザベス』組曲(ミラン・ローダー、ヒューゴー・フリードホーファー編)
5. 『海賊ブラッド』組曲(ヒューゴー・フリードホーファー、ミラン・ローダー、ハインツ・レームヘルト編)
6. 『放浪の王子』組曲(ヒューゴー・フリードホーファー、ミラン・ローダー編)
7. 組曲『空騒ぎ』 Op.11より(花嫁の部屋の乙女/ドグベリーとヴァージェス[夜警の行進]/間奏曲/仮面舞踏会[ホーンパイプ])

ギル・シャハム(ヴァイオリン:2)
ロンドン交響楽団
アンドレ・プレヴィン(指揮)

録音時期:1996年6月(1,7)、1993年6月(2)、2001年6月(3-6)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 

《ギル・シャハムについて》
イスラエル人のヴァイオリン奏者。あくまで作曲者の意図に忠実ながら、高いテクニックと非常に流麗な演奏が魅力で、注目のヴァイオリニストの一人である。

《3枚のCDについて》
ヴァディム・グルズマン、ヴィルデ・フラング、ギル・シャハムの演奏はどれを取っても秀逸の演奏である。その陰にはエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトの作品の存在があるだろう。「映画音楽」を介して20世紀に作曲された作品群は、シェーンベルクに始まる西洋音楽の崩壊とは「川の流れ」を異にしている。

コルンゴルトの作品が全て優れているとは思わないが、「一服の清涼感」を与えてくれていることだけは確かである。
そんなわけで、3枚のCDを紹介することとなった。

 

 

 

 

 

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