【Z・CD特別情報26】

 

タール&グロートホイゼン
2台ピアノによるゴルトベルク変奏曲

あなたの知っているゴールドベルク変奏曲とはどのように変わっているか〜

 

 

 

細部まで完璧に息の合ったアンサンブルと、洗練された音楽表現により、ヨーロッパを中心に高い人気の、ドイツのピアノ・デュオ「タール&グロートホイゼン」は、長年かけてピアノ・デュオ芸術の可能性を徹底して追求してきた。
ラインベルガーとレーガーの編曲による2台ピアノ版のゴルトベルク変奏曲に、メンデルスゾーンの爽やかな八重奏曲、ブラームスのハンガリー舞曲やワーグナー作品集といった有名曲に加え、レーガー、ブラームス、ツェルニー、グヴィといったマニアックな作品も多数演奏。

 

 

ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
(ラインベルガー&レーガー編2台ピアノ版)
  タール&グロートホイゼン


http://amzn.to/2gIeUth

タール&グロートホイゼン ゴルトベルク変奏曲
(2台ピアノ版 ラインベルガー&レーガー編)
あのゴルトベルク変奏曲を2台ピアノで演奏した注目盤!

 

ピアノ・デュオ、タール&グロートホイゼンによる2台ピアノのための『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』。

ゴルトベルク変奏曲といえば、最初にグレン・グールドの名盤が挙げられる。完成度の高い解釈と演奏はゴルトベルク変奏曲の定番として知られている。

このアルバムでは、ドイツのオルガン奏者・作曲家ヨーゼフ・ラインベルガーが1883年に2台ピアノのために編曲したものを、同じくドイツの作曲家マックス・レーガーが1915年に、さらに自身の解釈を書きとどめたエディションを演奏したものである。

一人で演奏しても十分に完成度の高いゴルトベルク変奏曲の作品を、なぜ2台ピアノで演奏するのであろうか。これは最初にして最大の疑問である。

 

この疑問に答える鍵は、タール&グロートホイゼンというピアノ・デュオの完成度の高いデュオによる演奏よるところが大きい。
当然のことであるがこのCDを聞いて、二人で演奏していると聴こえる部分はあるが、バッハが意図して作曲したゴルトベルク変奏曲の多声性と対位法は、二人の演奏でより明確になっている。
これは勿論編曲によるところが大きいのであるが、演奏における解釈によるところはさらに大きいのである。
私が特に注目するのは、内声の微妙な変化がデュオによる演奏により、より鮮明に現れてくることである。

 

《収録情報》
・J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988(2台ピアノ版 ラインベルガー&レーガー編)
タール&グロートホイゼン(ピアノ・デュオ)

 録音時期:2009年4月

録音場所:ドイツ、レバークーゼン
録音方式:デジタル(セッション)

 

 

 

 

ピアノ・デュオ、タール&グロートホイゼンは上記の作品の他に、下記の注目すべき演奏もレコーディングしているので、この機会に紹介したい。

 

4手のためのロマン派ピアノ作品集 タール&グロートホイゼン(6CD限定盤)


http://amzn.to/2vNjWPA

細部まで完璧に息の合ったアンサンブルと、洗練された音楽表現により、ヨーロッパ中心に高い人気を得るドイツのピアノ・デュオ「タール&グロートホイゼン」のアルバム。

1990年から2001年にかけてSONYにセッション録音したアルバムから、ロマン派作品の比較的珍しいものを集めたという内容。

 

 

 

 

《名盤のコレクション》
タール&グロートホイゼンは、ピアノ・デュオ芸術の可能性を徹底して追求したもので、レコーディングでもすでに高い評価を得ている。

 

《収録情報》

Disc1:フランセ・レスピーギ・ビゼー・ディヒラー・ガゼッラ


【収録情報】
・フランセ:ルノアールによる15人の子供の肖像
・レスピーギ:6つの小品
・ビゼー:子供の遊び Op.22
・ディヒラー:3つの子供の情景
・カゼッラ:プパツェッティ

録音時期:2001年12月

 

 

Disc2:チェルニー:4手のための作品集

【収録情報】
・性格的で華麗な序曲 ロ短調 Op.54
・華麗なる大ソナタ ハ短調 Op.10
・幻想曲ヘ短調 Op.226
・グランド・ソナタ ヘ短調 Op.178

録音時期:1990年3月

 

 

Disc3ワーグナー:4手のためのトランスクリプション集

【収録情報】
・ワーグナー/タウジヒ編:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
・アレヴィ/ワーグナー編:喜歌劇『ギター弾き』序曲
・エルツ/ワーグナー編:『ラ・ロマネスカ』による大幻想曲 op.111
・ワーグナー/ビューロー編:『ファウスト』序曲
・ワーグナー/フンパーディンク編:『パルジファル』第1幕への前奏曲
・ワーグナー/タウジヒ編:『ワルキューレ』第3幕~『ワルキューレの騎行』
・ワーグナー/ワーグナー編:『タンホイザー』序曲

録音時期:1997年5月

 

 

Disc4ドヴォルザーク、ルビンシテイン、ラフマニノフ

【収録情報】
・ドヴォルザーク:ボヘミアの森から Op.68
・ルビンシテイン/レーガー1914年編曲版:6つの性格的描写 Op.50
・ラフマニノフ:6つの小品 Op.11

録音時期:1990年11月

 

 

Disc5レーガー:ピアノ連弾作品集

【収録情報】
・6つのブルレスケ Op.58
・序奏とパッサカリア ニ短調(オルガン用原曲のレーガー自身によるピアノ連弾編曲版)
・12のワルツ・カプリース Op.9
・モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ Op.132a

録音時期:1990年11月

 

 

Disc6ケクラン:2台ピアノ&4手のための作品集

【収録情報】
・組曲 Op.19
・デイジー・ハミルトンの肖像 Op.140
・フランス風ソナチネ Op.60
・ジンジャーのための舞曲集(ジンジャー・ロジャーズへの5つのオマージュ) Op.163
・2台ピアノのための組曲 Op.6

録音時期:2000年8月

タール&グロートホイゼン(ピアノ・デュオ)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 

 

上記の4手のためのロマン派ピアノ作品集の他に、《ピアノ連弾の楽しみ》というよく知られた、連弾の作品もあるので、これも紹介しよう。気楽に楽しめる連弾の作品の数々である。

 

ピアノ連弾の楽しみ

http://amzn.to/2w9fKET

タール&グロートホイゼン(ピアノ・デュオ)

 

《収録情報》
ディスク:1
1. ブラームス:ワルツ第15番 作品39-15
2. モーツァルト:アンダンテと5つの変奏曲 K.501
3. シューベルト: 「4つのポロネーズ」より 第2番 D.599
4. シューベルト:「3つの軍隊行進曲」より第1番  D.733
5. ファニー・メンデルスゾーン:ピアノ連弾の楽しみ~3つの小品
作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの姉。19世紀前半において、フランスのルイーズ・ファランクと並んで女性作曲家のパイオニアとなった。
6. シューマン:「東洋の絵」(6つの即興曲)より・第1曲・第2曲
7. ブラームス:ハンガリー舞曲 第1番・第5番
8. ドヴォルザーク:「ボヘミアの森から」作品68より・第1曲・第2曲
9. ドビュッシー:「小組曲」より・第1曲・第3曲
10. ラフマニノフ:「6つの小品」より・第1曲・第2曲

 

 

《アナリゼ(分析)の必要性について》
さてこれらを聴いて、2台ピアノの魅力・連弾の楽しみに気がつかれたであろうか?

2人の演奏者が一つの作品を演奏するのだから、いわば合奏である。
合奏は、2人が完成された作品をイメージして演奏するわけである。
そこでは、2人の作品の解釈が統一されていなければならない。
独り合点で演奏すれば、全体はバラバラになってしまう。

こうしたことを避けるために、作品のアナリーゼ(分析)が必要になってくる。

 

アナリーゼはクラシック音楽を聞く上で初歩的な作業である。
だから、「2台ピアノや連弾」を聞く耳を育てることは、クラシック音楽を聞く耳を育てる上で、とても役にたつ。
いきなり、オーケストラを聴いても作品の構造や形式を聞き取ることはできない。

そんなことをしなくても、「楽しめれば良い」、という考え方もある。
私は、それはそれで良いと思う。
しかし、「ワンステップ異なる音楽鑑賞を目指してみたい」、と思う方には「2台ピアノや連弾」は入門として役にたつ。ぜひチャレンジしてみたいものだ。
それとは別に、モーツァルトの隠れた「2人のピアニストのための作品集」も秀逸なタール&グロートホイゼンの名演集である。是非紹介したい。

 

 

モーツァルト:2人のピアニストのための作品集 Vol.1

http://amzn.to/2vNp9GY

 

ディスク:1
1. ソナタ 変ロ長調K.358 Allegro
2. ソナタ 変ロ長調K.358 Adagio
3. ソナタ 変ロ長調K.358 Molto Presto
4. アンダンテと変奏曲 ト長調K.501 (Theme,Var.I-IV,Tempo I)
5. ソナタ ヘ長調K.497 Adagio - Allegro di molto
6. ソナタ ヘ長調K.497 Andante
7. ソナタ ヘ長調K.497 Allegro
8. フーガ ト短調K401
9. 自動オルガンのための幻想曲ヘ短調K.608 (Allegro - Andante - Tempo I)

 

 

モーツァルト:2人のピアニストのための作品集 Vol.2

http://amzn.to/2w8CmWf

 

ディスク:1
1. ソナタ ニ長調K.448 (2台のピアノのための) Allegro con spirito
2. ソナタ ニ長調K.448 (2台のピアノのための) Andante
3. ソナタ ニ長調K.448 (2台のピアノのための) Molto Allegro
4. アレグロとアンダンテ(ソナタ) ト長調K.357 Allegro
5. アレグロとアンダンテ(ソナタ) ト長調K.357 (Andante)
6. ソナタ ハ長調K.19d (Allegro)
7. ソナタ ハ長調K.19d Menuetto-Trio
8. ソナタ ハ長調K.19d Rondeau.Allegretto
9. ラルゲットとアレグロ 変ホ長調 (2台のピアノのための) (世界初録音) Larghetto
10. ラルゲットとアレグロ 変ホ長調 (2台のピアノのための) (世界初録音) Allegro
11. アダージョK.546とフーガ ハ短調K.426 ~フランツ・バイヤーによる2台のピアノのためのアダージョ編曲版(1991) (世界初録音) Adagio
12. アダージョK.546とフーガ ハ短調K.426 ~フランツ・バイヤーによる2台のピアノのためのアダージョ編曲版(1991) (世界初録音) Fuge.Allegro(moderato)

 

 

 

モーツァルト:2人のピアニストのための作品集 Vol.3

http://amzn.to/2jxnhNG

ディスク:1
1. ソナタ ニ長調K.381 Allegro
2. ソナタ ニ長調K.381 Andante
3. ソナタ ニ長調K.381 Allegro molto
4. 自動オルガンのためのアダージョとアレグロ ヘ短調K.594 Adagio-Allegro-Adagio
5. アレグロとアンダンテ(ソナタ)ト長調K.357(497A+500A) Allegro
6. アレグロとアンダンテ(ソナタ)ト長調K.357(497A+500A) Andante
7. ソナタ ハ長調K.521 Allegro
8. ソナタ ハ長調K.521 Andante
9. ソナタ ハ長調K.521 Allegretto

 

以上の録音はSony classicalのレーベルである。マイクロフォンの位置はピアノの響きを的確に捉え、芯のある響きでピアノ録音としては秀逸である。
スピーカーテストでピアノ・サウンドが十分に再現できていたら、あなたのシステムは、ピアノ・サウンドについては合格と言えるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真木礼様へのご質問、ご感想、応援メッセージは
↓↓↓
http://tinyurl.com/qx6afjl

 

 

 

 

 

 

お名前(苗字のみ必須)

メールアドレス(必須)




● yahoo,hotmail,gmailなどのフリーメールアドレス
には届かないケースが報告されています。
プロバイダのアドレスでご登録くださいませ。 
●筆者が発行するメールマガジンに同時登録させていた
だきますが、一度目の配信以降は自由に解除できます。 




お名前(苗字のみ必須)

メールアドレス(必須)




● yahoo,hotmail,gmailなどのフリーメールアドレス
には届かないケースが報告されています。
プロバイダのアドレスでご登録くださいませ。 
●筆者が発行するメールマガジンに同時登録させていた
だきますが、一度目の配信以降は自由に解除できます。 





お名前(苗字のみ必須)

メールアドレス(必須)




● yahoo,hotmail,gmailなどのフリーメールアドレス
には届かないケースが報告されています。
プロバイダのアドレスでご登録くださいませ。 
●筆者が発行するメールマガジンに同時登録させていた
だきますが、一度目の配信以降は自由に解除できます。