【Z・CD特別情報 23】
幻影~リスト・ピアノ作品集
〜ベルコフスキーのクールな世界〜
リストのピアノ演奏は、ボレット(第5話で紹介)がピカイチであると思っていたが、ここにマーティン・ベルコフスキーという異才が現れた。(SACD)
《マーティン・ベルコフスキーについて》
マーティン・ベルコフスキーは1943年生まれでアメリカのピアニスト。
ロマン派のほかアラン・ホヴァネスなど20世紀の音楽もレパートリーにしている。音色・タッチともにクールな世界を創りだす。
《収録情報》
リスト:
●夕べの調べ(超絶技巧練習曲第11番)
超絶技巧練習曲(S.139)は、ハンガリーのピアニスト、フランツ・リストの作曲した、ピアノのための12の練習曲である。
●2つの伝説(S.175)
・1.小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
フランチェスコが小鳥たちに説教を始めると小鳥たちは聴き入り、フランチェスコの切った十字に従って四方に飛び去っていったという有名な逸話を描いている
2.波の上を歩くパオラの聖フランチェスコ
メッシーナ海峡に舟を出すことを拒否されたフランチェスコが、マントを海に広げてその上を渡ったという逸話に基づく
●アヴェ・マリア『ローマの鐘の音』(S182)
●ハンガリー狂詩曲第12番(S244)
●聖ドロテア(S187)
●幻影(超絶技巧練習曲第7番)(S187)
●パーテル・ノステル(詩的で宗教的な調べ第5番)(S173)
マーティン・ベルコフスキー(ピアノ)録音時期:2010年9月
録音方式:DSDレコーディング
SACD Hybrid(ベルコフスキーの録音はSACD Hybridである。)
CD STEREO/ SACD STEREO(演奏・録音共にAクラス)
一方、ピアノの名人・ボレット(第5話で紹介)には
リスト:ピアノ作品集 (9CD)がある。
ベルコフスキーの演奏はクールであるが、ボレットはベルコフスキーと違う意味で音の選び方がクールである。
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http://amzn.to/2hmc4Od●DISC−1:ハンガリー狂詩曲第12番(S.244−12)、
《愛の夢》第3番(S.541−3)、
メフィスト・ワルツ第1番(S.514)、
詩的で宗教的な調べ~葬送曲(S.173−79、
リゴレット・パラフレーズ(S.434)、
パガニーニ大練習曲(S.141)~ラ・カンパネラ●DISC−2:シューベルト歌曲トランスクリプション
(鱒、菩提樹、魔王、他全12曲)、
シューベルト/リスト:さすらい人幻想曲[管弦楽伴奏版]●DISC−3:ピアノ・ソナタ(S.178)、
即興的ワルツ(S.213)、
愛の夢(3つの夜想曲)(S.541)、
半音階的大ギャロップ(S.219)●DISC−4:巡礼の年第2年《イタリア》全曲(S.161)
●DISC−5:巡礼の年第1年《スイス》全曲(S.160)
●DISC−6:巡礼の年第2年補遺《ヴェネチアとナポリ》(S.162)、
巡礼の年第3年~《エステ荘の噴水》(S.163−4)、
詩的で宗教的な調べ~孤独の中の神秘の祝福(S.173−3)、
バラード第2番(S.171)●DISC−7:超絶技巧練習曲集全曲(S.139)
●DISC−8:2つの演奏会用練習曲(S.145)、
3つの演奏会用練習曲(S.144)、
コンソレーション(S.172)、
《ドン・ジョヴァンニ》の回想(S.418)●DISC−9:《ノルマ》の回想(S.394)、
死の舞踏(S.126)、
呪い(S.121)、
ハンガリー幻想曲(S.123)こちらも、いずれ劣らず興味深い演奏なので紹介しておく。
録音・演奏ともにAクラスDISC−2[シューベルト歌曲トランスクリプション]は、シューベルトの歌曲のピアノ編曲で、とても興味深い演奏である。
歌曲がピアノ編曲へと変容する様は通常のピアノ作品では味わうことができない。
第5話・名人ボレットでも紹介した。この時は入手不可と紹介したが
リスト:ピアノ作品集に同じものが収録されている。
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