【Z・CD特別情報 20】
マザーランド~ピアノ小品集
ブニアティシヴィリ〜癒しのピアノ・サウンド〜
マザーランド
2016年5月15日の[教育テレビ]の放送でN響とブニアティシヴィリがシューマンのピアノ協奏曲で協演したのをご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
ブニアティシヴィリは現在注目のピアニストである。
1987年グルジア生まれのカティア・ブニアティシヴィリの3枚目のソロ・アルバムは、「マザーランド」=「故国」と題された小品集。
バッハからペルトまで、またブラームスからカンチェリまで、子守歌、郷愁を誘う曲、民謡、追悼の曲・・・など作風も時代もさまざまながら、いずれもカティア・ブニアティシヴィリという一人のアーティストにとって重要な意味合いを持つ17の小品が選ばれている。陽気で幸福な気分に満たされたドヴォルザークのスラヴ舞曲第2番と憂愁に閉ざされたグリーグの「郷愁」、優美なメンデルスゾーンの「失われた幻影」とリストの「子守歌」、といったコントラストの妙や、ショパンの練習曲やブラームスの間奏曲とペルトやリゲティの作品が同居していることの不思議さなど、「マザーランド」は魅力に溢れた小品集である。
【収録曲】
1:J・S・バッハ(エゴン・ペトリ編):『カンタータ第208番』
~アリア「羊は憩いて草を食み」
2:チャイコフスキー:『四季』Op.37b~「10月」
3:メンデルスゾーン:『無言歌 嬰ヘ短調Op.67-2「失われた幻影」』
4:ドビュッシー:『月の光』
5:カンチェリ:『When Almonds Blossomed,』
カンチェリ(1935年8月10日 トビリシ - )は、ベルギー在住のグルジア人作曲家。6:リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』~第7番
リゲティ(1923年 - 2006年)は、ハンガリーの現代音楽の作曲家。クラシック音楽で実験的な作品を多く残したほか、スタンリー・キューブリック監督作「2001年宇宙の旅」や「シャイニング」などに音楽が使用されたことでも知られる。
7:ブラームス:『3つの間奏曲』Op.117~第2番 変ロ短調
8:リスト:『子守歌』S.198
9:ドヴォルザーク:『スラヴ舞曲集Op.72』~第2番 ホ短調
10:ラヴェル:『亡き王女のためのパヴァーヌ』
11:ショパン:『練習曲集』~嬰ハ短調Op.25-7
12:スクリャービン:『練習曲集』~嬰ハ短調Op.2-1
13:D・スカルラッティ:『ソナタ ホ長調K.380』
14:グリーグ:『抒情小曲集Op.57』~第6番「郷愁」
15:トラディショナル(ブニアティシヴィリ編):『Vagiorko mai / Don't You Love Me?』
16:ヘンデル(W・ケンプ編):『組曲ト短調HWV.439』~メヌエット
17:ペルト:『アリーナのために』
ペルト(1935年 - )はエストニア生まれの作曲家である。
【演奏】カティア・ブニアィティシヴィリ(P),
グヴァンツァ・ブニアティシヴィリ(トラック9ピアノ連弾)
【録音】2013年4月, ベルリン、イエス=キリスト教会ベルリン郊外のダーレムにあるイエス=キリスト教会での録音。
ここはカラヤン、ベルリンフィルの録音でも有名な教会。
教会での録音でありながら、一音一音/芯のある音。
決して教会の響きに流されていない。ピアノの音は閉塞的ではなくて、のびのある味わいのあるサウンドとなっている。
この教会でのピアノ録音に精通したエンジニアの録音であると思われる。どの作品も小品ではあるがなかでも
1:J・S・バッハ(エゴン・ペトリ編):『カンタータ第208番』
~アリア「羊は憩いて草を食み」
13:D・スカルラッティ:『ソナタ ホ長調K.380』などは、鍵盤作品の名曲である。普段頻繁に演奏されることはない。
カティア・ブニアィティシヴィリはリストの作品集もだしている、
リストの作品集
リスト・アルバム
1『愛の夢』第3番
2ピアノ・ソナタ
3メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」
4悲しみのゴンドラ
5前奏曲とフーガ(バッハ作曲:リスト編曲)録音は2010年10月10−15日ベルリンのケトヘナー通りの
マイスター・ホールとなっているが、ベルリン、イエス=キリスト教会の録音が良い。
ショパンの作品集も出している。
ショパン作品集
1ワルツ 作品64/2
2ソナタ 第2番
3バラード 第4番
4ピアノ協奏曲第2番
5マズルカ作品17/4私は、『マザーランド~ピアノ小品集』をお勧めする。
『マザーランド~ピアノ小品集』のCD一枚で、ブニアティシヴィリの多面的なピアノ奏法と小宇宙を堪能できる。
真木礼様へのご質問、ご感想、応援メッセージは
↓↓↓
http://tinyurl.com/qx6afjl