【Z・CD特別情報 18】
デヴィッド ギャレットのロック・シンフォニー
デヴィッド ギャレット: ロック・シンフォニー
http://amzn.to/2fvYzJf
収録曲
Disk1
1 スメルズ・ライク・ティーン・スピリット
2 ノーヴェンバーレイン
3 ザ・フィフス
4 ウォーク・テイス・ウェイ feat . オリアンティ
5 007/死ぬのはやつらだ
6 ヴィヴァルディ vs ヴァーティコ
7 メタル・マスター
8 80‘s アンセム
9 トッカータ
10 アストゥリアス
11 カシミール
12 ロック・シンフォニー
13 ペール・ギュント
14 ミッション・インポッシブルのテーマ
15 ロッキン・オール・オーヴァー・ザ・ワールド
16 スムーズ・クリミナル(日本盤ボーナス・トラック)
17 スタンド・バイ・ユー(日本盤ボーナス・トラック)
18 子供の凱歌(日本盤ボーナス・トラック)
Disk2
1 カシミール
2 セレナード
3 スメルズ・ライク・ティーン・スピリット
4 ミッション・インポッシブルのテーマ
5 ウォーク・テイス・ウェイ
6 スムーズ・クリミナル
7 スタンド・バイ・ユー(
8 ペール・ギュント
9 アストゥリアス
10 子供の凱歌
11 ゾルバのダンス
12 ヘイ・ジュード
デヴィッド・ギャレットというロック・ヴァイオリニストの紹介。
最近では、ヴァイオリンがクラシック以外に、ジャズやロックの楽器として使われることに、それほど違和感は感じなくなってきた。
それから30年もしないうちにクラシック系ながら、ロック楽曲との積極的なコラボレーションを試みて、独自の新たなジャンルを築き上げているヴァイオリニスト、デヴィッド・ギャレットが現れた。ツェッペリン、ガンズ・アンド・ローゼズ、さらには『007』シリーズの主題歌まで、音楽的レンジを広げてさらに進化を加速している。
しかし、ステファン・グラッペリ(第8話で紹介)がジャズでヴァイオリンを使い、あまい、とろけるようなアイスクリーム・サウンド(筆者の命名した呼称)に驚いた。
ナイジェル・ケネディ(未紹介)が1989年に発売したヴィヴァルディの「四季」のCDが、クラシックのヒット・チャートでは1位、ポップスまで含めたヒット・チャートで6位となり、クラシック楽壇以外の場でもその名が広く知られる事になった。
さらにポップ・ミュージシャン(ポール・マッカートニーやケイト・ブッシュなど)との共演、ジャズやジミ・ヘンドリックス作品をフィーチャーしたアルバムの発売されるに至り、このような音楽にヴァイオリンが使われることに、驚かされた。
デヴィッド・ギャレットのヴァイオリンの基礎はクラシックである。
デヴィッド・ギャレット(David Garrett, 1981年)はドイツ出身のアメリカ合衆国のヴァイオリニスト兼モデル。本名はダーフィト・ボンガルツ(David Bongartz)といい、父親はドイツ人、母親はアメリカ人である。ギャレットは母親の旧姓。10代でデビューする際、母の名前がかなり知名度のあったバレリーナだったため、ギャレット姓で活動する事になった。
ドイツのアーヘンで生まれる。父親は法律家兼弦楽器専門の骨董商兼ヴァイオリン教師、母親はアメリカワシントンD.C.出身の元バレリーナ(のちに両親は離婚)。先にヴァイオリンを習っていた兄のために父親が買ってきたヴァイオリンに興味を覚え、4歳の時にヴァイオリンを習い始めた。父親が熱心で厳しく、毎週末オランダへレッスンに通わされた。7歳になるまでに毎週1度、公開で演奏するようになった。7歳でリューベックの別の教師の元に毎週通ってヴァイオリンを学び、学業は自宅で家庭教師から受けた。
13歳でドイツ・グラモフォンと契約し、2枚のCDを録音し、ドイツやオランダのテレビに出演した。
12歳になると、ポーランド出身の大ヴァイオリニスト、イダ・ヘンデルに師事するようになり、しばしばロンドンやその他のヨーロッパの都市に出かけてヘンデルの下に通った。
黄金時代の名器の一つに数えられる「ストラディヴァリウス・サン・ロレンツォ」を提供されて使うようになる。
14歳の時にドイツ・グラモフォン社と専属の契約を結んだ。
1日6~7時間父親が付き添う厳しい毎日だったが、17歳のときに両親に内緒でジュリアード音楽学校の試験を受け合格し、ニューヨークへ移る。
勘当されたため、モデルのアルバイトで生活費を稼ぐ。
2年後にはラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスの指揮の下にベルリン放送交響楽団と共演し、称賛を受けた。この結果、ハノーファー万博2000に招待されて出演している。その後はロンドン王立音楽大学に学び、21歳でBBCプロムスにも出演。2004年にはジュリアード音楽学校を卒業した。
ところどころに、聴いた事のあるクラシックのメロディがあらわれるギャレットの演奏は、「ストラディヴァリウス・サン・ロレンツォ」のサウンドではなくても良いような気がする。
むしろこのような演奏にはヤマハのエレクトリックバイオリンの方が向いているのではないか。「Rock Symphonies」(冒頭に紹介したCD)よりは「デヴィッド ギャレット・ミュージック」(次に紹介するCD)の方がはるかにクラシック・ファン向き(「3ベートーヴェン交響曲第9番」、6ショパン・ノクターン、11ハチャトゥリアン:剣の舞、12 バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲)のサウンドにように思うので紹介する。
そしてもう一枚。
「ロック・プレリュード」これは「3. 月の光」、「6. ハンガリー舞曲 第5番」、「9. G線上のアリア」などロック調のクラシック。
デヴィッド ギャレット: ミュージック
収録曲
1 美しい生命
2 クライミー・ア・リヴァー
3 ベートーヴェン交響曲第9番
4 ヒューマン・ネイチャー
5 ティコ・ティコ
6 ショパン・ノクターン
7 ホール・ロック・ボンド 〜胸いっぱいの愛をボンド
8 クレメンティ:ソナチネ
9 サンドストーム
10 ミュージック
11 ハチャトゥリアン:剣の舞
12 バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲
13 ウィ・ウイル・リック・ユー
14 ケルティック・ロンド
15 ベートーヴェン:歓喜の歌
16 子供の凱歌(日本盤ボーナス・トラック)
17 ウエルカム・トゥ・ザ・ジャングル(日本盤ボーナス・トラック)
但しサウンドは、ギャレット流クラシック・サウンドである。
デヴィッド ギャレット: ロック・プレリュード
収録曲
1. スムース・クリミナル
2. フー・ウォンツ・トゥ・リヴ・フォーエヴァー?
3. 月の光
4. 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』テーマ
5. サマータイム
6. ハンガリー舞曲 第5番
7. チェルシー・ガール
8. 夏
9. G線上のアリア
10. サンダーストラック
11. ニュー・デイ
12. エイント・ノー・サンシャイン
13. ロック・プレリュード
14. ウインター・ララバイ
15. その男ゾルバ::ゾルバのダンス (SPECIAL BONUS TRACK)
真木礼様へのご質問、ご感想、応援メッセージは
↓↓↓
http://tinyurl.com/qx6afjl