【Z・CD特別情報 春の増刊号】
リコーダー協奏曲集&ピッコロ協奏曲集
〜あなたのSP・ツイターの実力は?〜
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲集
http://tinyurl.com/jx5urpb
RV番号とは、デンマークの音楽学者ペーター・リュオム(Peter Ryom)によってなずけられた、アントニオ・ヴィヴァルディの作品を整理される際に用いられる作品整理番号のこと。RVはRyom-Verzeichnis(ドイツ語でリュオム番号の意)の略称である。
収録曲
1. ソプラニーノ・リコーダーのための協奏曲 ハ長調 RV444 第1楽章:Allegro Non Molto
2. ソプラニーノ・リコーダーのための協奏曲 ハ長調 RV444 第2楽章:Largo3. ソプラニーノ・リコーダーのための協奏曲 ハ長調 RV444 第3楽章:Allegro molto
4. アルト・リコーダーのための協奏曲 ヘ長調 RV442 第1楽章:Allegro non molto
5. アルト・リコーダーのための協奏曲 ヘ長調 RV442 第2楽章:Largo e cantabile
6. アルト・リコーダーのための協奏曲 ヘ長調 RV442 第3楽章:Allegro
7. ソプラニーノ・リコーダーのための協奏曲 イ短調 RV445 第1楽章:Allegro
8. ソプラニーノ・リコーダーのための協奏曲 イ短調 RV445 第2楽章:Larghetto
9. ソプラニーノ・リコーダーのための協奏曲 イ短調 RV445 第3楽章:(Allegro)
10. アルト・リコーダーのための協奏曲 ハ短調 RV441 第1楽章:Allegro non molto
11. アルト・リコーダーのための協奏曲 ハ短調 RV441 第2楽章:Largo
12. アルト・リコーダーのための協奏曲 ハ短調 RV441 第3楽章:(Allegro)
13. ソプラニーノ・リコーダーのための協奏曲 ハ長調 RV443 第1楽章:(Allegro)
14. ソプラニーノ・リコーダーのための協奏曲 ハ長調 RV443 第2楽章:Largo
15. ソプラニーノ・リコーダーのための協奏曲 ハ長調 RV443 第3楽章:Allegro molto
カメラータ・ベルン指揮による1984年録音盤
今回紹介するのは「ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲集」から
ソプラニーノ・リコーダーとよばれる高域の音域を担当する楽器の協奏曲(上記1−3)&(13-15)。英語の「リコーダー(recorder)」は「記録するもの」の意味で、ラテン語の 「recordor(思い起こす)」などから生じたことばである。(鳥などが)「歌う」「さえずる」という意味にも用いられたことがあり、そこから名づけられたとする説が有力であるが、名称の由来について確かなことはわかっていない。
音域が高域なので「ツイターの実力テスト」には役にたつ。一度ためしに聴いてみることをお勧めする。
現在リコーダーは主にC管とF管が用いられており、ソプラニーノはF管。演奏のカメラータ・ベルン(Camerata Bern)は、スイス・ベルンを本拠地とする弦楽アンサンブルである。曲により管楽器も参加する。
1963年に設立。メンバーは14人で、コンサートマスターがリーダーを務めるスタイルである。2001年よりエーリヒ・ヘバルト(ErichHöbarth)が芸術監督を務めている。レパートリーはバロックから現代まで幅広く、様々なソリストたちと共演している。
そしてもう一つのCD紹介はヴィヴァルディ:ピッコロ協奏曲集
ヴィヴァルディ:ピッコロ協奏曲集
http://tinyurl.com/zwwkv88
収録曲
1. ピッコロ協奏曲 ハ長調 F.VI-4,RV443,P.79 I-Allegro
2. ピッコロ協奏曲 ハ長調 F.VI-4,RV443,P.79 II-Largo
3. ピッコロ協奏曲 ハ長調 F.VI-4,RV443,P.79 III-Allegro molto
4. ピッコロ協奏曲 イ短調 F.VI-9,RV445,P.83 I-Allegro
5. ピッコロ協奏曲 イ短調 F.VI-9,RV445,P.83 II-Larghetto
6. ピッコロ協奏曲 イ短調 F.VI-9,RV445,P.83 III-Allegro
7. ピッコロ協奏曲 ハ短調 F.VI-11,RV441,P.440 I-Allegro non molto
8. ピッコロ協奏曲 ハ短調 F.VI-11,RV441,P.440 II-Largo9. ピッコロ協奏曲 ハ短調 F.VI-11,RV441,P.440 III-Allegro
10. ピッコロ協奏曲 ハ長調 F.VI-5,RV444,P.78 I-Allegro non molto
11. ピッコロ協奏曲 ハ長調 F.VI-5,RV444,P.78 II-Largo
12. ピッコロ協奏曲 ハ長調 F.VI-5,RV444,P.78 III-Allegro molto
演奏: ハンス・ヴァルフガング・デュンシューデ(ピッコロ)
フィルハーモニア・クヮルテット・ベルリン
ピッコロはフルートの派生楽器であり、フルートと同じ指使いでちょうど1オクターヴ高い音が出る楽器である。
下記はフルートの音域・・・・そしてピッコロはこれより1オクターヴ高い
ソプラニーノ・リコーダーに比べて、ピッコロの音質は柔らかである。これはリコーダー属(ブロック、つまり木と木の間を息が通る)とフルート属(マウスピース)の発音形態の違いによるためである。
演奏・録音は双方ともにAクラスである。
2枚のCDのRVを比較すると441(ハ短調)、443(ハ長調),444(ハ長調),445(イ短調)は同一作品でありソプラニーノ・リコーダーとピッコロで演奏されている。
ピッコロの存在感はソプラニーノ・リコーダーに比べて合奏に解け合っているために「ツイターの実力テスト」にはソプラニーノ・リコーダーの方が適している。ソプラニーノ・リコーダーが現在オーケストラで、ピッコロに代わって使われることは一般的にない。
ダントツに飛びぬけてソプラニーノ・リコーダーの音は際立っている。それでいて信じられないが、歪感はまったくない。音は天を突き抜けながらツイターを振動させる。この楽器のためにツイターは存在するかの如きである。
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